1950-03-28 第7回国会 衆議院 文部委員会 第13号
○今野委員 私は第五国会において国立学校設置法が問題になりましたときも、この国立学校の設置法によつてつくられる新制大学が、事実上日本の最高学問を非常に低下させるものである、それと研究所の荒廃、そういうことと並んで、日本の文化をまつたく地に陷れて、文化の面から日本の植民地化を促進するものだ、こういう点から私は反対したのであります。その後一年間の実績を見てみますと、事実その通りであります。
○今野委員 私は第五国会において国立学校設置法が問題になりましたときも、この国立学校の設置法によつてつくられる新制大学が、事実上日本の最高学問を非常に低下させるものである、それと研究所の荒廃、そういうことと並んで、日本の文化をまつたく地に陷れて、文化の面から日本の植民地化を促進するものだ、こういう点から私は反対したのであります。その後一年間の実績を見てみますと、事実その通りであります。
今までの日本の学会には学士院という、名誉機関でもあり、日本の最高学問研究の一つの集團機関があつたのでありますが、今回こうした全日本をあげての民主的な日本学術会議なるものが生れますので、その中に歴史をもつた学士院を含む。
ほんとうの碩学鴻儒がはいるもので、学術会議は日本の最高学問機関でありましようが、どうしてもこれは審議機関であり、また科学に関する行政機関をなすものでありまして、大分性格が違うのであります。從つて一方は碩学の士が選ばれるし、一方は性格上科学者でうるが行政的な手腕があるという者が母体をなすものであります。もちろん敗戰後でありますから、封建的なものは皆退けねばならぬ。